【クロース (Klaus)】感想 心温まる寒い国のお話【Netflixオリジナル】【後半ネタバレ】

Netflix限定作品でとんでもない良作に出会ってしまいました。暖かくてわくわくの止まらない、最高の映画です!クリスマスの秘密をのぞけるかも。。?

 

【クロース】原題:Klaus

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あらすじ

主人公ジェスパーは父親のコネで郵便配達員見習いになるが、まじめに訓練もせず父親の地位をいいことに怠けきっていた。その様子を見かねた父親はジェスパーに、遥か北にある極寒の島で配達員として働くことを命じました。その島から帰るための条件は.......6000通の手紙の配達!凍てつく寒さ、憎しみと争いに呑まれた町、謎の大男、、ジェスパーは家に帰ることができるのか。。。

 

見どころ

なんといっても可愛いくておしゃれな絵のタッチ!きれいな色と可愛いデフォルメ、コミカルな動きがポイント高すぎて、もう開始数分で引き込まれます!!

そしてジャスパーのどこか憎めない性格が癖になります。笑

映画のタイトルにもなっている謎の大男クロースは、物語のキーです!

あと、町の住民が個性的で好きすぎる、、!個人的に「にんじんを刺す女の子」がツボすぎるので是非探してみてください!笑

一度みたら心に深く残るような暖かい物語です。わくわくぞわぞわと胸が高鳴る場面もありました!ぜひ家族と、恋人と、もしくは私みたいに一人でしっぽりと、!

 

 

 

【注意】以下ネタバレあり

 

 

ネタバレあり感想

この映画はサンタクロースの誕生秘話を描いたものです。
子供たちがプレゼントを楽しみにしてサンタに手紙を書く、今のクリスマスの在り方がどんどんできあがっていく様は見ていて微笑ましく、にこにこしながら観ることができます。

この物語で一番すきなところは、ジェスパーが「死んだ町」を生き生きした町へと変化させていくところです。
ジェスパーが派遣された町では、住民が二つの派閥に分かれ、先祖代々対立し、争いを続けている悪しき伝統がありました。
それは子供たちにも強制され、戦う理由などわからず、伝統を守るために互いに憎しみ嫌っていました。

結構重くなりそうな設定ですがどこかユーモアがあふれていてほんとにかわいい町です。笑

死体のようなものを運ぶ人たちや、雪だるまにニンジンを刺す子供はほんとにツボすぎます笑 ただ刺してるだけだけどサイコパス感がにじみ出ちゃってます笑
そんな状況でジェスパーは手紙をだせばおもちゃがもらえるという仕組みを浸透させ、子供たちの心をつかみました。手に入れたおもちゃで、派閥なんて関係なく純粋に遊ぶ子供たちは、町の雰囲気をどんどん明るくしていきました。

クロースからおもちゃをもらいたい子供たちは手紙を書くため読み書きを自主的に学び、いい子しかもらえないと聞くと相手の族に対する嫌がらせをやめて「親切な良いこと」をし始めました。

ここらへんからわくわくが急上昇ですよね、おもちゃに喜ぶ姿は可愛いし、学校が復活していくときも、先生が貯金をつい使ってしまったところとか目頭がほわほわです(語彙力)

元気ないたずら君をジェスパーが言いくるめる所も好き。笑
その「いい変化」はやがて大人たちにも伝播し、争いをやめ、町が瞬く間に輝きを取り戻します。
そんな町が生まれ変わる様子は、観てて胸が高まり、わくわくとぞわぞわが止まりませんでした。

ここでは町に焦点を当てましたが、ジェスパーの成長やクロースの過去、そしてこれからのことなど、心惹かれる要素はふんだんにあって大満足です。

クロースの周りにときどき吹く風は、亡くなった奥さんの意思を表しているんでしょうね。少なくともクロースはそう捉えていると思います。風の示すまま、奥さんの示すままに行動するクロースはやっぱり心から好きだったんですね。初めはジェスパーのプランに非協力的だったのに意見をころっと変えましたもんね。今思えば奥さんは空からジェスパーの行いを観ていて、町を変えるとともにクロースも前向きに変えてくれると感じ取ったのかなあと思います。ジェスパーの手紙をあえてクロースの足元に落としたり。

観てる最中ももちろんですが、観終わった後は心がほわほわして「いい映画を観たなあ」という気持ちに包まれました。
僕が映画を観あさる理由はこの感情に出会うためでもあります!!!

みなさんも是非観てみてください!

 

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